犬の僧帽弁閉鎖不全の治療で使うβ遮断薬は病状の程度で使用の有無あるが

β遮断薬は心筋の収縮力を低下させることで心筋の酸素需要を軽減する

 

犬 薬 心臓病 β遮断薬

 

心臓にある「洞結節(どうけっせつ)」は、心臓を規則正しく収縮させ、心拍数をコントロールしています。洞結節では、外部からの刺激を「β受容体」で受け取ります。このβ受容体にノルアドレナリンが結合すると、カルシウムを吸収し始めます。カルシウムを吸収後、洞結節から電流が流れることで、心筋が興奮して収縮するのです。

 

 

心臓病が悪化してくると、普通に動いているだけでも動悸・息切れが起き、大きな負担となってくるのです。そこで、β遮断薬を使います。β遮断薬は、β受容体を遮断して洞結節からの電流を抑えます。そうすると、心筋の収縮を抑えて心臓への負担を軽減できるので、心臓をより長持ちさせることができます。

 

 

その他の心臓の異常のひとつに、不整脈があります。心筋が収縮するためのスイッチである洞結節に異常が起きると、電気が流れなくなったり、他の部分に電流が流れて心筋が不規則に収縮してしまい、不整脈が発生してしまいます。

 

 

ここで、β遮断薬を使います。β受容体を遮断して、心筋を洞結節の異常から切り離すことで心筋を守ります。こうすることで不整脈を抑え、急激に心臓に負荷がかかるのを防いでいきます。ただ、β遮断薬を使うと、心臓から出される血液量・心拍数が少なくなり、全身の血の巡りが悪くなることも考えられるため、重度の僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流症)の犬にβ遮断薬は不適応とされています。この場合はピモベンダン製剤であるベトメディンが使われます。

 
ACE阻害薬
血管を広げる効果がある薬として、アンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)があります。心不全の初期では、比較的、安全性が高いとして使われています。ACE阻害薬は血管を広げることで、血液の流れを改善することができます。血流を良くするために、心臓のポンプ機能に負担をかけたり、エネルギーを浪費しすぎてしまうことなく、血流を改善することができるのです。
利尿薬
犬の心臓病(心臓弁膜症、僧帽弁閉鎖不全症)で利尿剤を用いるのは、尿量を増やして水分を体外へ出し、循環血液量を減らすためです。心臓が身体中に送り出す血液量を少なくできるので、心臓への負担を軽くすることができます。
強心薬
心不全で弱った心臓を強く動かすために使われるのがジギタリス製剤を中心とした強心薬です。強心薬にはいくつか種類があり、それぞれ作用が異なります。ベトメディンはジギタリスと違い、心臓に負担をかけないで弱った心機能の改善が期待できる薬とされています。
血管拡張薬
血管拡張剤は数種類ありますが、いくつか同時に投与することで相乗効果を発揮できます。また、強心薬と一緒に使うことで血液をより送り出しやすくすることができるのです。
フォルテコール
フォルテコールは犬の慢性心不全や猫の慢性腎不全の治療に使われている動物用医薬品です。フォルテコールの主成分ベナゼプリルの作用で心臓や腎臓の負担が軽くなるため、心不全や腎不全の進行が抑えられます。治療が必要とされた犬や猫は生涯にわたって投薬を続けなければなりませんが、通販だと格安(最安値)で購入することが可能となります。
ベトメディン
ベトメディンは僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症)と拡張型心筋症の治療に使われる犬用の心臓病薬です。心臓病を患うと生涯にわたり薬を飲ませ続ける必要があるので費用が嵩みますが、通販(個人輸入の代行)だとベトメディンを動物病院よりもかなり安く購入することができます。

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